TIPS

05.11.2017
vol.62

企画発想のコツ

vol.62 企画発想のコツ

こんにちは、デザイナーの寺田です。
AI(人工知能)や技術の進歩により、わたしたちの働き方は日々変わりつつあります。
現在の働き方では、就業者の49%がAIに変わってしまうともいわれています。 雑誌や書籍でもAIについての特集や本が増え、さまざまな業種で働き方を考え直すときが来ているのではないでしょうか。

わたしたちに今後本当に必要とされる能力はどんなものかと考えると、 人間にしかできないことを極めていく必要があると思います。 それは、既存のアイデアとアイデアを組み合わせて新しいアイデア=価値を生み出すということです。

新しいアイデアを生み出すこと、すなわち企画力になります。
今回は、AIの進歩により今後どの分野の仕事においても 必要になる企画のコツをお伝えします。


なぜ企画が重要?

前述にもありましたが、なぜ企画が重要か、企画を作る力が必要な能力なのかをご説明します。
今の世代の方はモノが豊富にあり物質的な欲求は満たされています。 そのためモノに執着することは、昔に比べ少なくなりました。 また、膨大なモノの中から本当に良いものを求め、見極める能力をも持っています。 その反面、それ以外のモノには見向きもしない特徴があります。

商品の意図を読み取り、企業の本音を読み取ることができるため、 商品のできるまでの工程やそのものが社会に与える影響も考えて、商品・サービスを提供する必要があります。
量より質を求めるようになりました。

社会が飽和状態の今、新しい価値・良いものを探求できる能力が必要とされます。 そこで企画が大切になります。 既存のアイデアとアイデアをくっつけて、新しい価値を生み出す企画の力を高め、 より良い質を提供することが今後、とても重要になります。


パターン・ランゲージを知っていますか

パターン・ランゲージはクリストファー・アレグザンダーという建築家が考案した理論です。 建物や街の形態に繰り返し現れる法則性を「パターン」と呼び、 それを「言語」(ランゲージ)として記述・共有する方法を考案しました。
よい街にはよい規則があると考え、そのことを住民と共有し一緒に街について 考えていくということをしました。

言語として共有することは、大きく分けて2つ良いことがあります。 熟練者の経験則を明文化することができるので、グループ全体のスキルの底上げをすることができること。 もう一つは、共通言語を作ることで、共有することができなかった複雑な関係性について簡単に言及できることです。

パターン・ランゲージは、建築だけでなく教育やデザインの場でも使われるようになりました。 今回は、パターン・ランゲージ3.0の考え方を元に企画について、説明をしていきます。


STEP1
企画を通して何を実現したいか

常に高いクオリティの企画にするために、企画の軸をつくることでブレることなく進めることができます。

企画の作成を進めているとどうしても、既存のアイデアに引っ張られたり 情報の整理ができず色々な要素を詰め込みすぎたりしがちです。 ですが、自分の企画作成の判断軸があることにより、企画自体に点数をつけることができ、 点数を上げるために何が必要かを考え、企画の内容を洗練することができるようになります。

自分の判断軸を持つことで企画に対しての質の判断をしやすくなり、 企画自体に自分だけのオリジナリティをつけることができるようになります。


STEP02
情報を集める

エンドユーザーの視点に立ってみるではなく、
エンドユーザーになる


実際にエンドユーザーになることで、意外と厳しい視点で物事を見ることができます。
例えば、1万円でコートを買い、値段は安いが来年はもう着れないデザインだな。とか。 縫い目が粗いし生地も季節の気温にあっていないな。とか。実際に身をもって体験することで 改善すべき点がいくつも出てくるものです。

自分で直に情報を
仕入れにいくことも大切


誰かが提供した情報は、その人の視点に偏った情報になりがちです。 自分で実際に現地に赴き、観察することでネットに出ている情報だけではない 新しい視点や情報を得られます。


STEP03
企画をつくる

全く新しいものをもってきても、クライアントに合わないことがあります。
下調べした内容、歴史を踏まえて、企画をつくることで、そのクライアントにとってアイデンティティーを持った企画にすることができます。

すでに満足しているユーザーに向けてではなく、課題をもったユーザーに対し何を提供することが 収益を増やすことができるかを考えることで、競合が持っていない顧客を得ることができ、ニーズにあったサービスも提供できます。
隠れている魅力を引き出すことと、需要と供給のバランスが崩れている箇所をポイントとして 企画をつくることが独自の企画をつくる秘訣です。

一つ一つのアイデアのかけらが既知なものでも、掛け合わせたり組み合わせることで 新しい価値が生み出せます。


STEP04
企画の強化

なぜを考え続ける


良いアイデアがひとつできるとそのまま企画作成を進めてしまいがちですが、 そこで立ち止まり本当にこのアイデアは良いものなのか考えましょう。 また、難しいからといって諦めてしまわないためにも、なぜ難しいのか、 実現するためには何の要素が必要なのか、問いかけていきましょう。

このことにより、新しいアイデア=価値を提案できるようになり、 似たようなケースでも解決する術を身につけることになります。

一番の売りを簡潔にまとめる


簡潔に企画のポイントを伝えることを自ら訓練することで、本質をつかんで表現する力が養われます。本質をつかむことで、次の企画作成時にも企画の本質を元につくることがしやすくなります。


おわりに

いかがでしたでしょうか。 井庭 崇 梶原 文生著作の「PROJECT DESIGN PATTERNS」を参考にご紹介しました。 ここでは、上記本のポイントを絞って書いたものです。 企画の力について興味がわいた方は、ぜひ書籍で詳しい内容を読むことをオススメします。
企画とは、クリエイティブの業界だけではなく様々な業種で必要な力です。 考え方のコツを知ることで、新しい視点を持ってものごとを吟味できるはずです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

このことにより、新しいアイデア=価値を提案できるようになり、 似たようなケースでも解決する術を身につけることになります。

参考
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/patternlanguage.html
PROJECT DESIGN PATTERNS プロジェクト・デザイン・パターン 企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32

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